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月代文雪の日記。 シルバーレイン参加者以外はすぐお戻りくださいませ。
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くすくすと笑いながら、少年は言う。


「だから?貴様は何だ? 邪魔だ」

真夜中のゴーストタウンにて。
昔、子供たちがいたはずの場所――津々森小中学校。
割れた窓から月の光が差し込む。


がしゃん、とど派手な音を立てて机を蹴飛ばす。

「邪魔といってるのがわからぬか」

怒りを隠さず兵器を構える。

「フン、結局知能のなくした奴らだ…聞くわけもないな」

前衛には向いているとはいえないその身で一人群れに飛び込む。

それを見た仲間がヒーリングヴォイスで回復する。

「邪魔だ邪魔だ邪魔だ邪魔だ邪魔だ邪魔だ邪魔だ邪魔だ邪魔だ」

錫杖が振り回される。
リフレクトコアによって神秘の力を纏わせ敵を撲殺するその少年の目は
鋭く紅く光っていた。


「馬鹿!御前、囲まれて…!!」
仲間が言うのも気にせず言う。

「祖霊よ。我が身に力を」
神秘により更なる神秘を生み出し体力を回復させた少年は無防備に。その間ゴーストからの猛攻を受ける。

傷を受けながらも笑う。

「あはははははははははははははははははははははははっ!!!!!!!」


自分が傷つこうと、たとえ死のうと。
優先すべきは「敵の殲滅」。
数ヶ月前までは「撃破による救済」を目的としていたが今は唯、
「敵の殲滅」となっていた。


人らしい心がなくなってきている。
少年は気づいていた。

…それでも、戻れなかった。


そしてまた、地獄へ叩き落す一撃が振り下ろされる。



「貴様には楽園なんかより血の池がお似合いだ ……私と同じで、な」
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