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月代文雪の日記。 シルバーレイン参加者以外はすぐお戻りくださいませ。
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深い深い眠りにつけるなら
私は何時間眠れるのでしょう


頭が、痛い。

そんな夢を見るからだ。



湖に落ちた私。 
もう2度と上がれない気がした。
それでいいと思った。

落ちたのは、兄様に斬られたから。
紅い血と一緒に、私は湖に落ちた。

でも、何でだろう。

兄様は、まったく間合いをつめなかった。
私に、斬撃があたらぬようにしていたと思う。

私は、そんな兄様がいやだった。

「斬るなら斬ってください」
そう言って。
自ら斬られにいったのだ。

兄様は驚いた顔をして、

湖に落ちた私に何かを叫んだ。

水面越しに見える彼の顔が、
泣いているように見えた。

・・・嘘だ。 彼は笑っているんだ。
水がゆれて、そう見せているだけ。

そう。 だって、兄様は私のことを嫌っていた。

彼の口が、動く。

「・・・死ぬな」?

嘘、言わないで。

「俺が、 悪かった」?

思っていないでしょう?

「文雪」 ・・・今のはきっと、そう。

・・・今更、私を呼んでどうするんですか?

あぁ、そっか。 まだ、斬り足りないですか。

「しっかりしろ」?

貴方様こそ。 私を、殺すことが出来たんですから。喜ぶべきでしょう?


目を閉じた。



そのとき、ばしゃんと水に何かが叩きつけられるような音がした。
目を開ければ。

・・・兄様?

自ら潜ってきて、私に手を伸ばす。
私は手を引っ込めた。

彼の目は「何故」と問うていた。

聞こえはしないだろうけど、私は口を動かしていった。

「 貴方は 私を 救おうとしては いけない 化物を 殺した 勇敢な 貴方は 私を 助けてはい 」






そこまで、いって。とめた。とまった。
口の中に水が流れ込んで私の言葉をとめた

苦しい
苦しい
苦しい
苦しい
苦しい

でも、死ねるんだ。
兄様の手で、殺されたんだ。

嬉しい。


思えば、何故。私も、兄様も長く水中にいられたんだろう。
一瞬で体は重くなり、自分の意識が沈んでいくのが分かった。


ごぼごぼと、兄様が声をだしたことにより生まれた泡。
そして、苦しそうにまた、咳き込むような、音。

それが、上のほうで聞こえた。
早く地上へ戻ればいいのにと。
思った。







さよなら
さよなら
さよなら
さよなら
さよなら



兄様 お幸せに。



この湖の底に沈んでしまえば
貴方様は私の死体にすら会わないで済む。



我ながら、いい死に場所にたどり着いたと思い、安心した。


















気付いたら、朝だった。
それは全て夢だった。

哀しそうな兄様の顔や、血の生暖かさが思い出された。



それが、本当だったら良かったのに。

それでも、夢は現にならない。


だから私は今日もただ生きている。


夢よ、現となってください。




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