月代文雪の日記。 シルバーレイン参加者以外はすぐお戻りくださいませ。
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プロフィール
HN:
月代 文雪
性別:
男性
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自分の前は真っ白だった
そこらじゅうに転がるのはクレヨン、絵の具。
この真っ白な自分の世界に色をつけていった。
さまざまな色を重ねた。
白は鮮やかに変わる。
赤、青、黄色、緑、紫、橙、など。いろいろな色を重ねた。
けれども、気づけばそれは
「黒」と化していた。
急いで白を重ねてもそれは消えていく。
あわてるがゆえに転び、怪我を負い。
そうしていつしか黒の上にはもう何もありえない、自分はそう悟った。
けれど違った。
べちゃっ
自分の血だらけの腕をたたきつければ
紅だけがしっかと黒になじむ。
黒と紅の共存。
そこの境目に僅かに生まれた黒白の光に手を伸ばせば。
「…夢」
天井の壁が高く見えた。
「文雪」
兄の呼ぶ声が聞こえ、ゆっくりと身体を起こす。
「また、きて欲しくない日がきた」
いい加減にしろと口悪くつぶやいて少年は歩き出す。
ゆがみつつも光る
この真っ白な自分の世界に色をつけていった。
さまざまな色を重ねた。
白は鮮やかに変わる。
赤、青、黄色、緑、紫、橙、など。いろいろな色を重ねた。
けれども、気づけばそれは
「黒」と化していた。
急いで白を重ねてもそれは消えていく。
あわてるがゆえに転び、怪我を負い。
そうしていつしか黒の上にはもう何もありえない、自分はそう悟った。
けれど違った。
べちゃっ
自分の血だらけの腕をたたきつければ
紅だけがしっかと黒になじむ。
黒と紅の共存。
そこの境目に僅かに生まれた黒白の光に手を伸ばせば。
「…夢」
天井の壁が高く見えた。
「文雪」
兄の呼ぶ声が聞こえ、ゆっくりと身体を起こす。
「また、きて欲しくない日がきた」
いい加減にしろと口悪くつぶやいて少年は歩き出す。
ゆがみつつも光る
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