月代文雪の日記。 シルバーレイン参加者以外はすぐお戻りくださいませ。
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月代 文雪
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春の宵深く
夢の輪郭 幻か
それでもいい
夢でいいから
「――――春深く 桜散る頃 宵の明く頃 人は皆 現の世から 一度はいなくなる」
…そんな話を、父様から聞いた。数年前に、だ。
「…それはどういうことですか?」
「…人は一度は可笑しな夢をみるのだよ」
「? よくわかりません」
「…今、文雪が居るこの世界。 それと夢の世が入り混じり、人は自分がその幻を本当に体験しているように思う」
「…それはただの夢と同じでは?」
「まぁ、そうかもしれん。 …ただ、その夢は妙に現実味を帯びていて、夢から覚めたとき驚くものだ
春に限ったものではないが、春のほうが回数が多いと思う。」
「…よくわかりませんが、そうなのかもしれませんね」
…父様。
もしそれが本当なら、
…否、本当というのはもう知っているから、
……私は夢の中だけでもいい。
………兄様に会って、謝りたい。
……そして、言いたい。
「私にも、貴方様以外の大切な人ができました」、と。
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