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月代文雪の日記。 シルバーレイン参加者以外はすぐお戻りくださいませ。
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雪兎ぴょんと。
跳ねた。






雪兎ぴょんと。
跳ねた。

血塗られた戦場で、ぴょんと跳ねた。


「憎しみよ輪廻せよ回帰する哀しみは我が身に戻ればいい」

紅目が涙をたたえても気にはしない

その目が落ちてしまっても気にはしない

自分はただ嘲笑うしかない。

自分を嘲笑うしかない

「あぁ愚かにも聖職者なのにこんなことをしていいのでしょうか?駄目でしょう? そうですよ駄目です」


自分はあまりにも愚かで存在をなくしてしまいたい


拒絶苦しみ回帰憎しみ輪廻
その果てに
気違った兎は跳ねた

高く高く跳ねた兎は叫び声あげた

「この苦しみは一人で味わっていればいいのだ 所詮ひとつだけ 私の遺すものがあるだろうから」

一人が苦しみだと気付かぬ哀しき兎は
殺の果てに嗤う 誰を? そう自分を。
無自覚の笑い 零れて
気違(きちご)うた兎は倒れる
白い雪 真紅に染めながら

雪の下に無に返るために輪廻する魂になるために
嗤う 泣く 自分をぎゅっと抱きしめて

破壊のときを待つ
早く壊せと泣く 鳴く


今宵もまた雪に埋もれ眠る

明日また誰かが自分を忘れていることを祈って


「自分は無になって消えればいいのだから・・・」

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